2015年「デジタルえほん(子ども向けデジタルコンテンツ)に関する アンケート調査結果
国際デジタルえほんフェア事務局は、8月29日・30日に開催した「国際デジタルえほんフェア2015」において、来場者(主に保護者)152名を対象にアンケートを実施いたしました。
「デジタルえほん(子ども向けデジタルコンテンツ)に関するアンケート」の結果を発表します。
アンケート対象
回答者152名のうち、幼児以下の子どもを持つ保護者14名、小学生の子どもを持つ保護者74名を含みます。
回答者の88%は30代~40代の方です。
1.スマートフォン・タブレット端末の家庭での普及率は?
ご家庭にあるデジタル端末をお聞きしたところ、98%の方が何かしらのデジタル端末を所有していると回答しました。
また、1%が「持っていない」と回答しました。
子どもを持つ家庭の大きな割合で、スマートフォンもしくはタブレット端末が普及していることが分かりました。
また、昨年実施したアンケートの結果では、デジタル端末を所有しているのが94%、
「持っていない」が5%で、昨年よりもより普及していることが分かりました。
2.今後、保護者が望むアプリとは?
今後、お子さまのためにどういったジャンルのアプリを望むかお聞きしたところ、「図鑑」が15%、「英語」が14%、「サイエンス」が13%、「知育」が10%、「パズル」が10%、「数字」が9%、「音楽」が7%とつづき、デジタルの特性を生かした学習的なコンテンツが望まれていることが分かりました。特定のジャンルに偏りはありませんでした。また、子どもたちが普段、ご家庭でどんなアプリを使っているか自由回答でお聞きしたところ、動画サイト「Youtube」やプログラミング学習ゲーム「Minecraft」などの回答も多くありました。
3.子ども向けアプリをダウンロードするときの基準とは?
普段、子ども向けアプリをダウンロードするときに気を付けていることについてお聞きしたところ、「課金の有無」と回答された方が35%で最も多く、次いで「内容」が22%、「操作のしやすさ」が21%、「対象年齢」が11%となりました。昨年のアンケート結果では、「内容」が18%、「操作のしやすさ」が15%であったのに比べて、今年は割合が大きくなっていることから、内容面における良質なコンテンツを求める方が増えたことが分かりました。
また、子ども向けアプリに対する課金についてお聞きしたところ、「有料のアプリを買ったことがある」と回答された方が48%でした。一方で、「アプリにお金をかけたことがない」と回答された方は31%となりました。昨年から引き続き、アプリを選択する上で保護者にとって「課金の有無」は重要なポイントとなっているようですが、昨年よりも「有料アプリを買ったことがある」と回答した方の割合が大きくなったことが分かりました。(昨年、「有料のアプリを買ったことがある」と回答された方は42%、「アプリにお金をかけたことがない」と回答された方は49%でした。)
最後に・・・
「国際デジタルえほんフェア2015」では、世界45カ国から約350作品が集結し展示されました。保護者の方よりいただいた「デジタルえほん」へのご意見ご感想をいくつかご紹介いたします。
・新しい発見があり楽しめました。自宅でもっとデジタルえほんをみてみようと思います。
・去年も参加しましたが、より種類と内容が豊富になっていて楽しめました。
・ipad等を持っていないので子ども向けのアプリは殆ど利用したことがありませんでしたがとても楽しんでいたので「一日○○分」と時間を決めればやらせてあげるのもいいなと思いました。
・デジタルえほんの広がりを初めて知りました。子供が楽しんでいたので機会があればアプリを探したい。
・現代の生活の文化に対応した内容だと思います。どれも工夫を凝らしてあって子どもが夢中になる作品ばかりだと感じましたが、同様に手先の微妙な感覚やアナログだからこそ学べることもあると感じました。子供の成長の為に、アナログとデジタルがうまくバランスをとってあることが大切だと感じました。あと、少しデザインが大人向けなものが多いと感じました。
・デジタルならではの利点のあるよい作品がたくさんありそうで、良いきっかけを頂きました。