「デジタルえほん」をいつもの読み聞かせの1冊に
デジタルならではの面白さ
音が出たり、絵や文字が動いたり、タップすると反応する、
デジタルならではの面白さを持った「デジタルえほん」の読み聞かせ。
保育園や幼稚園、家庭で行われてきた、紙のえほんの読み聞かせと違うところはあるのでしょうか。
国際デジタルえほんフェアを共催するデジタルえほんは、CANVASが実施しているアーティストや専門家によって開発された、
こどもたちのためのプログラムキッズクリエイティブ研究所に参加するこどもたちにむけて、デジタルえほんの読み聞かせを行いました。
読み聞かせする作品は、2015年末に日本語版もリリースされた
「あかちゃんはベットのなか」(2014年出展作品)と「tap*rapしりとり」(2013年出展作品)。
「あかちゃんはベットのなか」は子どもたちが物語に夢中になる絶妙なイントラクションが魅力の作品。
「tap*rapしりとり」は、国際デジタルえほんフェアが協力した
「デジタルえほんで広がるせかい展」でも読み聞かせとワークショップが実施された作品です。
こどもたちが集まってきました。
キッズクリエイティブ研究所のワークショップを終えた未就学児のこどもたちが、
プロジェクションされた壁の近くに集まってきました。なかには、保護者の方の姿も。
90分もの長い時間、「かんじる・かんがえる・つくる・つたえる」をに取り組んだこどもたちは、
最後まで、集中力を途切れさせることなく、聞いてくれるのでしょうか。
最初の作品は、「tap*rapしりとり」。
つぎはなんだろう?なにがみえるかな?としりとりしながら、読み進めるデジタルえほんです。
「しりとり!り・り・り・・・・りんご!」
こどもたちは、次の言葉を思い浮かべながら、画面をじっとみつめます。
しりとりを進めるのは、ディスプレイへのタップ。
順番にタブレットをタップして、しりとりを進めていきます。
タップするたびにかえってくる、おともだちの反応は、
一人でデジタルえほんを楽しむ時には味わえない面白さがあるようです。
読み聞かせは次の作品へ
次の作品は、「あかちゃんはベットのなか」。
こちらは、紙のえほんで多く見られるように、画面のなかに絵と文字がかいてある作品です。
読み聞かせをしてくれた、あさこさんの声と、
画面をタップすることで動くアニメーション、音にこどもたちはじっと目と耳を傾けます。
みんなで鑑賞すると、みんなで笑ったり、驚いたり。
自分とは違うおともだちの感じ方も分かります。
この楽しさは、紙のえほんと変わらないようです。
こどもたちにとっては、90分のワークショップを終えた後の読み聞かせでしたが、
2つの作品の読み聞かせを飽きることなく最後まで楽しみました。
「デジタルえほん」を読み聞かせする時間には、
デジタルならではの、音が鳴る、画面が動くなどの新しい面白さがある一方で、
こどもたちが想像を膨らませたり、他のお友達と体験を共有したりする、
紙のえほんの読み聞かせと同じ景色が広がっていました。